「俺(僕)たちと お友だちになってください!」
99人の同輩にそう告げられた時、氷河は一瞬 虚を衝かれたような顔になった。
しばしの間を置いて、
「おえ〜っっ !! 」
と、実にわかりやすい感嘆詞で激しい嘔吐感を表現する。
「おまえら、揃いも揃ってヘンタイか!」

孤独から解放された感激に打ち震えている(はずの)氷河の言葉を理解できたものは、氷河の“お友だち”の中には、ただの一人もいなかった。






【next】