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瞬の様子がおかしいことに、氷河はすぐに気付いた。 瞬は、以前と変わりないように振舞ってはいる。 だが、瞬が、自分の側にいることを苦痛に感じているらしいことに気付かないほど、氷河は鈍感でもなかった。 双魚宮通いは続けているくせに、以前のようにアフロディーテのことに言及することがなくなり、氷河がその理由を問い詰めようとすると、瞬はすぐに泣きそうな瞳になる。 業を煮やした氷河が双魚宮に足を運んだのは、瞬の様子がおかしくなってから一週間も経った頃だった。 聖域が薄闇に包まれ始めたというのに、双魚宮に出かけた瞬はまだ戻ってきていなかった。 |