「お茶いかがですか?」 城戸邸のテラスには、気持ちのよい微風が吹いていた。 「ああ、ありがとう、瞬。今日も可愛いな」 瞬の手からソーサーごとカップを受け取って微笑む男に、氷河がムッとする。 「そのようなことは、我等がいたします。瞬様は、お席でおくつろぎください」 彼について日本にやってきた3人の聖闘士たちも、氷河の気に障った。 「氷河が物足りなくなったら、いつでも私のところにおいで。たっぷり、可愛がってあげるよ」 穏やかな日々の暮らしに慣れるに従って、アベルはその身に遊び人ムードを漂わせ始めている。 そして、 「我等もお忘れなく」 彼の聖闘士たちも、以下同文。 |