メモ帳いっぱいの収穫を手に、軽快な足取りで帰っていく絵梨衣を玄関で見送っていた瞬の側に、まるで見計らったように氷河が近付いてくる。

「あれは、何をしに来たんだ」
「うん、ちょっとした相談事」
「俺には言えないことか」
「うん」

瞬にお茶を濁された氷河は、不愉快そうに口許を歪めた。






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