瞬は、氷河国王の下で、誰かのために自分を偽る快感を、体中で実感していました。


恐いのを我慢して――辛いことや、恥ずかしいことや、痛いことを、大好きな人のために我慢するということは、なんて甘美な陶酔をもたらすものなのでしょう。

恐かろうが、辛かろうが、そして、どんなに恥ずかしかろうが、自分を偽ることで大好きな人を慰められるのならば、それはとても幸せなことでした。


まあ、要するに、瞬は、氷河国王に、あんなことやらそんなことやらをされて、とっても気持ち良かったのです。





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