「声が入れ替わったーっっ !? 」
「うん……。僕、どうしたらいいの……」(←氷河の声)
「何がどうなっているんだっ! 俺たちがいったい何をしたっていうんだ!」(←瞬の声)

詳しい説明を聞かなくても、二人のその声を聞いただけで、事態の異常さは星矢にも紫龍にも十二分に伝わった。
ふてぶてしい態度と奇天烈な言動が売りの金髪男に、少女のような可憐な声。
建前上は攻撃性に欠け、乙女の潔癖と清純が売りの少女めいた面差しの持ち主に、ドスのきいたバリトン。

星矢と紫龍には、世界が発狂したのだとしか思えなかった。






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