それから、約20分後。
氷の国の氷河は、小人たちの言葉を幾度も幾度も反芻してからやっと、小人たちの恐るべき誤解に気付きました。
「お……おまえたち、それは誤解だ〜〜っっっっ !!!! 」
と、小人たちのいない部屋で叫んでみても、すべては後の祭り。
氷の国の氷河は、あったかい国にやって来ても、やっぱり、哀しい男だったのでした。