──緊迫の時間は過ぎていきます。

氷の国の氷河は緊張しています。
たれたれ氷河さんの緊張も相当のものでした。
たれたれ氷河さんの両脚&股間ですやすや眠っている小人たちと、たれたれ氷河さんに寄り添っているたれたれ瞬ちゃんは、全然緊張していません。


神々はお喋りをやめた
鳥たちは歌うのをやめた
星もしばし輝きを留める
甘美さと陶酔のうちに、みな眠りにつくのだ
宇宙全体の時が僅かに止まる
天地万物すべてのものが眠りにつく
眠りにつく
眠りにつく……


──と、琴座の白銀聖闘士のセリフを引用してみましたが、オルフェの竪琴とヒュプノスの力がどれほどのものでも、生きている人間は動かずにはいられません。


長い緊張の時が過ぎ、そして、ついにその時が来ました。


微かな……本当に微かな空気の動き。


恋する者特有の研ぎ澄まされた直感で、氷の国の氷河は敏感にその動きを察知しました。

これ以上、ドアの陰に身を潜めてはいられません。
小人たちのピンチなのです


「ききききき貴様っ、おおおお俺の小人たちに何をするっっ !! 」

使い慣れていない単語にどもり、最初から負けの見えているたれたれ氷河さんとの対決にビビりつつも、氷の国の氷河は臨戦態勢で、小人たちのいる居間へと飛び込んでいきました。


そこで、氷の国の氷河が見た、衝撃の場面とは!



以下、次ページに続きます(もったいつけないよーに)