愛の往復書簡

〜始まり〜









ポットに紅茶の葉っぱを入れる時のお作法を知っていますか?


「これはあなたの分」
「これは私の分」
「そして、これはポットの分」

と、人数分より1回多く入れるのがならわしです。

氷の国の小人たちは、いつもそのお作法を守っていました。
もちろん、合体瞬になっても、そのお作法は守ります。

3時のおやつの時はもちろん、大好きな氷の国の氷河と一緒におねむの時も守ります。
つまり、

「これは1号の分」
「これは2号の分」
「これは3号の分」
「これは4号の分」
「これは5号の分」
「これは6号の分」
「これは7号の分」
「これは8号の分」
「これは9号の分」
「これは10号の分」
「これは11号の分」
「これは12号の分」
「これは13号の分」
「これは14号の分」
「これは15号の分」
「これは氷河の分」
「これは合体した僕の分」
「あと、お世話になったたれたれ瞬ちゃんの分」
「それから、カッコよかったたれたれ氷河さんの分」
「そして、最後にベッドの分」

……と、氷の国の氷河は合体瞬に求められることになったのです。

これで氷の国の氷河が幸せにならないはずがありませんね(死ぬかもしれませんが)。


そう。
始まりは、ポットに紅茶の葉っぱを入れる時のお作法だったんです。