そうして──。

「では、ちょっと行ってきます〜」
氷の国の氷河は、自分の商品を風呂敷(もちろん、見事な刺繍つき)に包むと、いかにも御用聞きらしい風情を漂わせ、一路、宿敵アルゴルの屋敷へと向かったのです。



── ついに、石の国に到着した氷の国の氷河。

彼の行く手に待ち構えているものは、苦難か、失望か、苦痛か、災禍か、苦悶か、災厄か、不幸か、災難か、落胆か、それとも絶望なのか !?
愛と希望という可能性も皆無ではないかもしれないが、そんなことはあまり考えられないのが氷の国の氷河で、しかし、そんな決めつけは良くないのか !?


はたして、氷の国の氷河は無事アルゴルの屋敷に潜入し、愛する合体瞬を取り戻すことができるのでしょうか。


それは、哀れの神様でも知らないことなのでした……。






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