赤ペン先生よろしく氷の国の氷河のテスト採点をしていたたれたれ氷河さんは、深い深い深〜い溜め息をつきました。

たれたれ氷河さんにたーっぷり慰めてもらって元気になったたれたれ瞬ちゃんが、氷の国の氷河のテスト結果を心配して、横から声をかけてきます。

「点数出たの? どうだった?」
「…………」

苦い顔で差し出した、氷の国の氷河の採点結果は。

日常:10点 
刺激:5点

まっかっかの浪人確実です。


「あいつには、学習能力がないのか……」
「ぜ……全然ないわけじゃないでしょ。パンケーキの焼き方はうまくなってるみたいだし」

たれたれ瞬ちゃんのフォローは、ひどく空しく響くものでした。
たれたれ氷河さんの溜め息が、ますます深く長くなります。

「せめて、非日常のテストだけでも、まともな点を取ってもらわないことには、氷の国の氷河は、へたをすると氷瞬界追放だぞ」
「非日常?」

「うむ。机上の学習だけでは身につかないから、身体に教える。野外実習だ」
「そうだね。ちょっと外に出たら、気分転換にもなるよね♪ 僕、用意してくる」

野外実習と聞いたたれたれ瞬ちゃんは、なにやら軽い足取りで部屋を出て行きました。

たれたれ瞬ちゃんを見送ったたれたれ氷河さんは机に向かい、早速、加害実習のカリキュラム作り。



氷の国の氷河の身体に教える加害授業とは、はたしてどんな授業なのでしょうか !?


小人たちは、まだ、泣き疲れて眠ったままです……。