「しかし、瞬……。このウイルス駆除を氷の国の氷河にさせるのは、無理があると思うが……」 堅い堅い決意のあとで、何とか気を取り直したたれたれ氷河さんは、パソコンとたれたれ瞬ちゃんと氷の国の氷河とを見比べて、また少し脱力してしまいました。 なにしろ、氷の国の氷河の得意技はお裁縫。 氷の国の氷河は、超アナログ人間なのです。 氷の国には、まだ電話線だって通っていません。 電気は水力発電と風力発電。 手紙は、9号とねんごろな渡り鳥さんに運んでもらっています。 渡り鳥さんの体力の問題もあるので、9号は、今、必死で、氷の国のインターネット接続推進化計画を押し進めているところでした。 もっとも、その計画は、どこのメーカーのパソコンを買うべきなのかが決まらなくて、頓挫している状態でしたが。 そんなふうな氷の国の住人である氷の国の氷河に、ウイルス駆除! それは、文明国の住人でも、できない人はできない高度な技です。 パソコンは、あくまでも、どこまでも、ひたすら、根性で、ぐるぐるぐるぐる〜★ 氷の国の氷河の頭の中も、パソコンに負けないくらい、ぐるぐるしていました。 果たして、氷の国の氷河はこの難問を切り抜けることができるのでしょうか !? |