「ようこそ、氷の国の氷瞬城へ!」

小人たちに連れられて、時空を超えた新米料理人のおにーさん。
小人たちの住む氷の国の氷瞬城は、とても可愛いお城でした。

「氷河―っ! さっきお話した親切なおにーさんを連れてきたよー!」
「一緒にお正月をお祝いしようよー」

おにーさんと小人たちが時空を超えて到着したのは、氷の国の氷瞬城のキッチンのテーブルの上でした。
金髪で青い目の、どこかぬぼ〜としたデカい図体の男が、小人たちとおにーさんを出迎えてくれました。

小人たちが連れてきた客人を見ると、氷河と呼ばれたその男は、
「あ、先ほど、ウチの小人たちから伺いました。ウチの小人たちに、お餅やあんこや栗きんとんを分けてくださったそうで、どうもありがとうございますー。このご親切は、一生忘れません〜」
と言いながら、新米料理人のおにーさんに、ぺこぺこ頭をさげてきました。


そうして、氷の国の氷瞬城のお正月が始まったのです。
氷の国の氷瞬城の小人たちのお遊戯室には、お正月用特別ステージが設けられていました。
特別ステージと言っても、普通のおこたですけどね。
おこたの上には、新米料理人のおにーさんが小人たちにあげたお餅とあんこで作ったとおぼしきお汁粉と、栗きんとんと、おみかんが載っていました。