「条件を飲めないのなら結構です。他の会社のおじさんもいるんだから」

いつまで経っても答えを返してよこさないおじさんに、9号はちょっと意地悪そうに言いました。

「あ、9号ちゃん、そんなこと言わないで〜」
意地悪9号ちゃんに、二人のおじさんは大慌て。

「だって、おじさんたち、僕の出した条件を飲めないんでしょう?」
「そ……その条件を飲むのはとってもとっても難しいんですよー」
「どーして !?」
「そ…その……。プ…プリッツもポッキーもコロンもグリャコの商品で……」
「それがどうかしたの?」
「私どもはめーじゃ製菓から来た者なんです……」

788万円のお買い物は願ったり叶ったりでしたが、おじさんにはおじさんの都合というものがあったんですね。






【next】