長崎かすていらパーラーで、なぜか男の子の合体瞬が、すんなり女性同伴店内のテーブルに案内されていた頃。
合体瞬の最愛の銭形氷河は、ナルトの渦潮から放り出され、うどんで名高い讃岐の沖をバサラバサラと泳いでおりました。

「うわ〜っっ! そーいえば、讃岐うどんの具って、いったい何なんだーっっ !? 」

花のお江戸はうどんより蕎麦の町でしたから、銭形氷河は、そんなことも知らなかったのです。

静かなはずの瀬戸内の海の水は、まるでうどんのように銭形氷河の脚に絡みつき、なかなか彼を前に進ませてくれません。
大西洋を泳いでいた時よりはずっと近くに小人たちの気配を感じるのですが、新たな危機が小人たちに迫っているような悪い予感も強くなってきています。

はたして、銭形氷河は、合体瞬を阿蘭陀に連れ帰ろうという決意を固めたミロ医学者の手から、愛する小人たちを取り戻すことができるのでしょうか?







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