rain
〜 YUEさんに捧ぐ 〜
俺は幼かった。
俺はただ、妬いていただけだったんだ。
大切なものを持っている、あの子供を。
可愛らしい小鳥を、その手で大切そうに抱きしめている子供を。
あの子供も、俺と同じように、今はもう子供ではなくなったのだろうか。
そして、あの可愛らしい小鳥も――?
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