突然の訃報に、俺は呆然とした。
呆然としたまま、数日を過ごした。


やがて、俺の中には、後悔と俺自身への怒りが湧いてきた。

瞬の命がそんなにも簡単に消えてしまうものだったのなら、あの悲しい心がそんなにも先のない身体の中にあるものだったのなら、俺が殺してやりたかった。


俺が殺してやるべきだったのに――と。






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