そこに。 突然、派手なクラクションを鳴らして、中型トラックが一台、誰もいないちゅうりっぷ小学校の校庭に突っ込むように飛び込んできました。 それは、『ロシアのお友達&瞬ちゃん支援同盟』スーパー“アスガルド”のロゴ入りトラックでした。 運転しているのはねじりハチマキをしたヒルダさんで、フレアさんとマーマが一緒に乗っていました。 「瞬ちゃーん! 氷河―っっ !! 出てらっしゃーい! マーマたちが、瞬ちゃんたちを『小人さんの森彫刻高原』に連れていってあげるわっっ !! 」 「マーマ !! 」 × 2 正義の味方の登場に、2人は手をつないで教室を飛び出しました。 「マーマーっっ !!!! 」 マーマにすがりついて、わんわん泣きじゃくる瞬ちゃんを、マーマは優しく撫で撫でしてあげました。 「こんなことだろうと思ったわ。あのカミュ先生は、絶対オンナにモテないタイプよ。氷河と瞬ちゃんが仲良しなのをひがんでるのよ、大人げないわっ!」 ぷんぷん怒りながら、マーマは、瞬ちゃんとロシアのお友達をトラックの後ろの席に乗せました。 そして、スーパー“アスガルド”の仕入れ用トラックは一路、秋の『小人さんの森彫刻高原』へ !! ロシアのお友達と瞬ちゃんの秋の遠足は、強力な味方の後押しを得て、今やっと始まったのです! |