14回連続の奇跡。

それは、きっと、愛の起こした奇跡です。

瞬ちゃんとロシアのお友達は散らばったお菓子を拾い集めると、無言で寄り添い、歩き出しました。



15回目の奇跡――。

その奇跡が起ころうと起こるまいと、本当はもうどうでもいいような気持ちもありました。
そして、起こらないはずがないという気持ちもありました。


これまで2人して起こしてきた奇跡の数々。
そして、これから起きるであろう最後の奇跡。


ロシアのお友達と瞬ちゃんは、今、最後の奇跡に向かって歩き始めたのです!




――が、5歩歩いたところで、ロシアのお友達はコケてしまいました。






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