『俺も一緒に行こう』

『駄目だよ。争いのない国は、僕ひとりでなきゃ見付けだせないもの』


僕は自分のために氷河の言葉を拒んだけど、でも、それは氷河のためでもあったんだよ。




そして、仲間たち――。
僕が闘いに傷付くたび、慰め、励まし、抱きしめてくれた、優しい仲間たち。

みんなの優しさが恐くて、僕は逃げたんだ。

みんなは今も、あの銀の河のほとりの戦場で、星の砂を舞い散らしながら闘いを続けているんだろうか。






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