57000カウント記念小説


57000カウントをGETしてくださったのは、あこさん。


お題は、


『 グリム童話の“カエルの王様”のパロディ 』

『 カエルでなくて、お猿でも、白鳥でも、モモンガでも、
マングースでも、親指氷河でもいいですが、
“一緒に遊び、一緒に食事をし、一緒のベッドで眠る”お約束を入れてください。
瞬ちゃんの秘境探検ですわ〜 』



とのことでした。



あこさん、お素敵 かつ 私の根性を見極め尽くしたリクエストを、どうもありがとうございます〜vvv


さて、そういうわけで、グリム童話のかえるの王様です。

しかし。
この童話、皆さん、素直に『うんうん』と頷いて読めますか?
私は読めません。

このお姫様は、カエルと約束したことを守ろうとはせず、父王に言われて、しぶしぶ従った。
あげくに、カエルを壁に叩きつけ、カエルが王子様の姿に戻るや、ころっと態度を変える厚顔無恥さ。
そんな我儘で乱暴極まりないお姫様を許して、妻に迎えるカエル王子の気持ちもまた理解不能です。

続き部分があることを知って、もしかしたら、カエルの王子様は実はほもで、本命はタガの外れるハインリヒなんだけど、立場上、そうも言ってられないので、愛せなくても良心が咎めないような妻を探していたのではないかと思ったくらいです。

私のこのもにゃもにゃの原因は、突きつめていけば、要するに、心栄えの美しくないお姫様が、何の報いも苦労も後悔もなしに、幸せになってしまったことが(因果応報のお約束に反していて)すっきりしない――ということなのだと思います。

そもそも、この童話の言いたいことは、いったい何なのでしょう。
カエルの象徴するところは何なのか、しぶしぶでも約束を守ったから、お姫様は偉いのか、乱暴なお姫様を許すカエルの寛大さがテーマなのか。
考えれば考えるほど謎でございます。
↑ 上で貼ったリンク先の下の部分にもあります通り、解釈も色々あることでしょう。


でも、何と申しますか、ふと冷静になって考えてみれば、この話はとても自然な話。

我儘な人間が幸せでいることは、現実世界にはよくあります。
むしろ、人様のことを考えすぎる人間の方が(当人の主観的に)不幸になりやすい。
(でも、もちろん、その方が人からは好かれます)

カエルは気持ち悪い、でも王子様は好き。
これだって、ある意味、とても当然。そして正直。
カエルが王子様になった途端、何のてらいもなく好意的になれるお姫様の厚顔さもなかなかご立派。

カエルの側だって、好意からではないにしろ、相手は呪いを解いてくれた恩人。
しかも、美貌で金と国つき。
ここで、鬱憤をぶちまけて、事態を悪い方へ向けることもない。

これは、もしかしたら、
『良いことをすると良い報いがあり、悪いことをすると悪い報いがあるから、いい子にしていなさい』
という教訓的童話ではなく、人に現実を知らしめるための、まさにオトナのための童話なのかもしれません。


……とまあ、ずらずら書いてきましたが、できた話は、要するに、瞬ちゃんの秘境探検♪


え?
他に何かあると思ってらっしゃいましたか〜?

 





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