さて。 『瞬とのえっち』という、今月の目標は決まった。 次に氷河がしなければならないことは、その目標を実現するために、具体的にどういうことをすべきかを考えることだった。 瞬とのえっちは、当然のことながら、双方合意の上で為されなければならない。 無理矢理、力づくで目標を達成することは、男の屑のすることである。 瞬をその気にさせ、むしろ瞬の方がそれを望むように仕向け、お互いに愛の交歓を楽しめるのでなければ、えっちをする意味はない。 氷河が望んでいるのは、一度イタしてしまうことではなく、これから永続的にイタし続けることだった。 そのためには、事後承諾を狙った半レイプなどという卑劣な行為は言語道断なのである。 そもそも瞬は、それを許してくれるほど非力な乙女ではない。 となると、ここは、何が何でも、瞬に、『えっちして』と言わせることが必要になる。 そう。 まるで捨てられた仔猫が、通りかかった氷河にすがるように。 瞬に、切なげな目で、『えっちなことして』と言わせなければならないのだ。 「ふっ、この俺が本気になったら、そんなことは朝飯前だ。俺は今まで瞬を甘やかしすぎたんだ」 氷河は、目許に不敵な笑みを刻んで、そう独りごちた。 |