147500カウント記念小説


147500カウントをGETしてくださったのは、みきさん。


お題は、

『黄金の誰かと瞬ちゃんの仲を勘ぐる氷河(Hありで)』

『トロイ戦争が舞台のお話(Hありで)』


とのことでした。




みきさん、初めてのリクエストですね。
どうもありがとうございます!


しかーし。
『今なぜトロイ戦争?』なーんて、馬鹿なことを思った世間知らずな私をお許しください。
トロイ戦争の映画が来てたんですね;

で、ここはやっぱり今しか書けないものを! ということで、『トロイ戦争が舞台のお話(Hありで)』の方を選んでみました(いえ、まあ、今しか書けないというわけではありませんけど、タイムリーな方ということで)


さてさて、そういうわけでトロイ戦争。
普通の人は、トロイ戦争というと、やはり、世界三大美女のひとり『トロイのヘレン』を思い浮かべるところでしょうが、ワタシ的には、トロイ戦争=『アキレスとパトロクロスのほも物語』です。
他には、ほとんど意味のない戦争だったと思います(アキレスとパトロクロスの説明ページを探してて見つけたページ。笑える〜)。
(映画では、ここいらへん、どういうふうに描かれているんでしょう? なんか、アキレス役の人の肉体美に言及しているサイトさんばっかりで、他のキャラの役どころどころか、ストーリーすらよくわかりませんでしたが)
(あ、ついでに言うと、『アルゴー船の遠征』は、ワタシ的には『ヘラクレスとヒュラスのほも物語』です)

私のイメージでは、トロイ戦争というのは、

(1) 色恋第一の人たち(ヘレン,パリス等)と、
(2) 政治・利益第一の人たち(アガメムノン,オデュッセウス等)と、
(3) 名誉・名声が第一の人たち(アキレス,パトロクロス等)と、
(4) ○○第一のない人たち(メネラオス)

あたりの混戦ドラマ。
私はヘクトルあたりが(2)(3)のバランス取れてて好きです。

あと、今回の話にも出ばってきてますが、やっぱり、アエネアス。
人間ドラマ以外に何も残さなかったトロイ戦争で、唯一生産的なことをしたのがアエネアスだと思います(決して、美形だから好きなわけではないのよ〜)(いや、それもありますけどさ)。
一見勝者に見える(2)の方々も、結局トロイ戦争後ギリシャ自体が衰退してますしね。
アガメムノンは帰国後、間男を作っていた奥さんに殺されてるし。
(アエネアスについては、このあたりが超簡単にまとまっててわかりやすいかも)(アエネアスは、『アエネイス』もしくは『アエネイアス』とも言います)


んー。しかし、無意味な戦争だっただけに、これに氷河と瞬ちゃんを絡めてハッピーエンドにするのは至難のわざ。
ギリシャの英雄、トロイの英雄云々と持ち上げられている男共は、結局、ありきたりな それぞれの価値観に従って、好きに戦ってるだけですしね。
シュリーマンが、なんでそんなものにロマンを感じたのか、私なんかには全然わかりません。
なので、今回の話は、なんだか氷河と瞬ちゃんがものすごーく傍観者っぽい話になってしまいました。

書いてみたいとは思ったのです。
瞬ちゃんへの恋に血迷って、自分の立場も何もかも忘れ、情熱のままに他人のツマ(=瞬ちゃん)を略奪してしまう氷河とか、ギリシャ中の男共から求婚される瞬ちゃんとか(おい〜;)。

しーかーしー。
『パリス=アホ』という、長年培ってきたイメージに氷河を重ねるのは、どうにも耐えられず。
いや、氷河なら、それをするかもしれないと思わないでもないのですが、瞬ちゃんをヘレネ的キャラにはしたくない。というか、自分のせいで戦が起こることを、瞬ちゃんは許すまい。

なので、やはり、これしかないかー……という感じです。
みきさん、生ぬるい話で、本当に申し訳ありません。
えっちも生ぬるくて申し訳ありません〜(と、どさくさに紛れて謝ってしまう;)。

トロイ戦争にお詳しい方にはうざったく、あまりご存じない方には説明不足な話になっていると思います;
まあ、戦争自体は、氷瞬話の背景にすぎないので、状況把握ができなくても大丈夫……とは思うのですが……(それは書き手の甘えです)


しかし、まあ、何と言いますか。
ギリシャの英雄と言われる方々は、ほんと、おつむの弱そうな方々ばっかりですよね。
アキレスしかり、ヘラクレスしかり、テセウスしかり、イアソンしかり、ペルセウスしかり。
ギリシャという国が、いかに男性の肉体的な美しさと強さを重視した国だったのかが如実にわかります。
馬鹿でも、美形ならOK!
強けりゃ、阿呆でもOK!
素晴らしい国、素晴らしい文化でございます!(傍で見てる分にはね)
(ちなみに、オデュッセウスは智将のイメージがありますけど、奥さんを20年もほっといた人なので、私のイメージはマイナスだったり)


あ、そだ。
トロイ戦争は、ホメロスの『イリアス』『オデュッセイア』では10年の長きに及んだことになっていますが、私はそれはありえないと思っています。
まあ、トロイ戦争自体が、ほんとにあったのかなかったのか疑問視されている昨今、そんなことにこだわるのも何ですが、遠征先での戦いで10年はありえない。せいぜい3年が限度でしょう。
ほんとに10年かかったとしても、長い中断期間が何度かあったと思っています。

なので、今回の話の中では、時間を適当に縮めています。
よろしくご了承くださいませ〜。





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