184000カウント記念小説


184000カウントをGETしてくださったのは、みきさん。


お題は、

『時代劇』 で 『時代は江戸でなくてもかまいません。でも、えっちはあって欲しいです』

こちらの『江戸の男色』をお読みになって思いつかれたお題だそうです。
みきさん、どうもありがとうございますー!!


――というわけで。
上記の本、私も購読してみたのですが。
何と申しますか、この本は、男色研究の論文というより、コレクターの成果発表本。ページの半分以上がこんな図版で埋め尽くされておりました;
(↑ こちらのリンク先には成人された方だけ飛んでください)

はっきり言って、これは、江戸時代のホストクラブの「こんなサービスできます」パンフレット。
著者(コレクター)の執念に頭の下がる一冊。
(「男同士の口淫図が存在しないはずがないと信じ、必死に探し続けて、ついに見付けた1枚!」とか、嬉しそうに書いてあるんです。オタクですよ、白倉敬彦氏。実に実に素晴らしい!)

うん。そんなふうで、つまり商売のパンフなのです、こちらの本。
氷河と瞬ちゃんの純愛を信奉する私としましては、江戸時代の陰間茶屋ネタなど書けるはずもなく――結局、今回は、平安後期(メインは1190〜1195年あたりです)に挑んでみました。

現在、N○Kで放映中の『義経』では、平幹二朗さん演じるところの後白河法皇がいい味出してますが、彼が即位する直前の頃。
今回の話のラストで崩御した近衛天皇の次に即位するのが後白河帝です。


以下、歴史にお詳しい方は読み飛ばしてください。

えーと、天皇が生きたまま退位して、若い天皇の後見として政治の実権を握る体制を『院政』といい、その退位した天皇を『上皇』と呼びます。『上皇』が出家すると『法皇』。
今回の話は、鳥羽上皇が政治の実権を握っている時代の話ですが、彼ももちろん出家して『法皇』になっています。が、混乱を避けるために、今回の話では『上皇』で統一しましたので、とりあえずお断り。

あと、時代考証はめちゃくちゃです。
この時代はちょうど武士が台頭してきた頃で、公家の習慣と武家の習慣がごちゃごちゃ入り乱れていて(氷河のお家は特に)、なので、もう どっちもありモードでいってみました。

歴史上の人物名が幾つか出てきますが、それは時代劇っぽくするための小細工にすぎませんので、真面目に覚えなくても、話の意味は通じると思います。
とにかく、『悪左府』という邪悪の化身(?)がいるということだけ頭においてくだされば……。

で、時代劇ですから時代背景の説明のために、くどい説明箇所が多々あります。そのへんは適当に読み飛ばしてください。書いた私が言うのも何ですが、話をそれらしく読ませるための演出が大部分ですので。
大事なのはそんなところではなく、氷河と瞬ちゃんの恋!(と えっちシーン)でありましょう(ですよね?)

でもって、この話に出てまいります悪左府こと藤原頼長の書いた男色日記『台記』。
あんまり関係ありませんが、白河上皇(祖父)と鳥羽帝(孫)のお相手を勤めた待賢門院 璋子(こちらはご興味のある方だけ、どうぞ)。

& 今回、数箇所 差別用語を使っているところがあります、『色気○い』。
(ここで伏せても意味はありませんが)
ご不快になられましたら、申し訳ありません。


いや、しかし、この後、鎌倉時代になれば公暁と三浦光村、室町時代には足利義満&世阿弥、戦国時代には信玄・信長公他枚挙にいとまがなく、江戸時代には将軍家光からしてほもほもほも。
ほんと、日本はほも天国ですねー。


まあ、そんなわけで(?)、なんだか時代と設定がいつもと違うだけの超黄金パターン話になってしまいましたが、どうぞ寛大なお心をご用意の上、ゆったりした気分で読んでやってくださいませ〜。






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