238000カウント記念小説


238000カウントをGETしてくださったのは、F6さん。


お題は、

「クトゥルフ神話に夢中になる瞬、瞬を喜ばせようと神格の召喚をする氷河」


F6さん、初めてのリクエストですね。どうもありがとうございます!

ところで、さてさて、クトゥルフ神話(私は『クトゥルー神話』の方が呼び慣れているのですが、『クトゥルフ神話』の呼び方の方がポピュラーなようなので、今回はこちらの表記を採用させていただきます)。

正直に告白いたしますと、私は、そういう神話があるということは存じあげておりましたが、内容については完全完璧に無知でした。それに類する本を読んだこともありません。
ただ、二次創作の元祖として そういうものがあるということを、オタクの知識として知るのみだったのですね。

ホフマンの『黄金の壺』とか、ノヴァーリスの『青い花』とかの、いわゆる幻想小説の類は読みましたが、恐怖小説というのは読んだことがなかったのです。
恐いから;(わかりやすい理由だ)

今回の話を書くにあたり、それでも恐い話を読むのが恐かった私は、まず その輪郭を把握するためにクトゥルフ神話を扱ったサイトさん巡りをしてみることにしました。
膨大な数が出版されている それ系の本を読むにしても、畑違いの私にはどういう選択をすればいいのかがわからなかったせいもあります。
そういうわけで、あちこちのサイトさんを覗いてみて、何となく「ギガマキがちょっとその雰囲気があったかも?」なんて思った次第。
あのお話のラスボスも、なーんか人智を超えたよくわからないカミサマ(?)だった……(萌えシーン以外はあまり真面目に読まなかったので、記憶は曖昧なのですが)。

結論を申しあげますと、結局私はクトゥルフ神話関連の本を1冊も読むことなく、いただいたお題の執筆に取りかかりました。
話を書き終えた今でも、実はそれがどういうものなのか よくわかっていない状態なので、かなり的外れな話を書いてしまったかもしれません。本当に申し訳ありません。

でもまあ、この場合は、クトゥルフ神話に関する私の知識が浅薄なのはいいことなのかもしれないと思ってみたりして。
へたに内容を知っていると、お読みくださる方々にわかってもらおうとするあまり、色々余計なことを書いて、物語じゃなく説明文になってしまっていたような気もしますし(言い訳です。すみません)。


ちなみに、今回の話を書く際に私が最も悩んだことは、「はたしてウチの瞬は恐怖小説というものを好むだろうか」ということ。
私なりに考えてみたのですが、その答えはどう考えても『否』。
なので、瞬がクトゥルフ神話に入れ込む理由は、かなりこじつけっぽいです。これまた申し訳ありません。

氷河の神様召還についても、「クトゥルフ神話の神を召還したりしたら、その人間は狂うだろう」とか「召還された神はこの世に破壊しかもたらさないだろう」とかいう記述をあちこちで読みまして、さすがに夢と希望の星矢世界でそれはマズいだろうと思い、私はまたいつものようにずるっこをしました。

お題は、「クトゥルフ神話に夢中になる瞬、瞬を喜ばせようと神格の召喚をする氷河」。
つまり、どの神様を召還しろとの具体的な指定がありません。
なので私は、私が勝手にセレクトした神様を呼ばせていただきました。
F6さんのご希望はこういう話ではなかっただろうと、それは重々わかっているのですが、やっぱ氷河と瞬ちゃんのいる世界を破滅させるわけにはいかなかったので;

しかし、実際には読んだことのない本を氷河や瞬ちゃんに読ませて、その感想まで言わせてしまうあたり、我ながら図太いというか、大胆すぎるというか。
中学1年の時、読んだことのない太宰治の『津軽』で読書感想文を書いたことを思い出しました。文庫の解説だけ読んで、ストーリーを把握しないまま、感想文を書き上げたんですよね。
で、郡下の(超ローカル;)読書感想文コンクールで賞をもらった……(ひどい話)。

ですが、ですが、ですが。
嘘とはったりは、もの書きの必需品。
そして、それが嘘であり、はったりであることを、こうして告白せずにいられないのは、私が小心者だから。
人間とは、実に可愛いものでございます……(と、自分で言うのもどうかと思いますが)。

うん、まあ、そういう経緯で、こんな話になってしまいました。
F6さん、どうぞ、どうか、お許しくださいませ。





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