478000カウント記念小説


478000カウントをGETしてくださったのは、ちよさん。


お題は、


「『悪魔の花嫁』『王家の紋章』『エロイカより愛をこめて』『ガラスの仮面』等、星矢が始まる以前から連載しているのに、未だに完結していない少女漫画大作のパロ」
もしくは、
「もしパンドラが男だったら」

「長く広く愛されている作品ならではの、おなじみの安定感・お約束感に氷瞬を絡めていただきたいです。元ネタとなる作品はなんでも構いません。クロスオーバーとかでも構いません」
「ブログで男アテナの話をされていましたが、男パンドラもおいしいと思うのです。一輝との兄バカ争いも よし。氷河やハーデスの恋敵になるも よし。ギャグでもシリアスでもOKですが、『女パンドラが ある日突然男体化』ではなく『もともと男性設定』でお願いします」

――とのことでした。

ちよさん、リクエスト、どうもありがとうございました!

いただいたメールの「氷河やハーデスの恋敵になるも よし」の一文を拝読して 大笑いしてしまいました。
女性であるパンドラが 男性になった途端、氷河やハーデス様の恋敵になり得る存在に格上げ(?)されるとは!
一般人の考え方は、普通は逆ですよね(多分)。
ですが、やおい愛好者(?)は、
「そりゃあ、男性になったら恋敵的ポジションに立つのが当然で自然だし、その方が面白いわよね」
と考える(多分)。
少なくとも、私はそう考えました。
やおい思考モードでいるのは、何かと色々楽しいです。


そして、問題の未完の大作。
それらの作品について、私の保持する知識の説明と予想される最終回(あるいは、私ならこう終わらせる)を簡単に述べさせていただきます。

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■『悪魔の花嫁』

コミックスを何冊かは読んだことがあるような気がするのですが、そもそも デイモスがどうしてヒロインにつきまとっているのかを知りませんでした。
今回、wikiを読んで初めて、そのあたりの事情を知った次第です。
原作者の池田悦子さんは『Λの時』とか『妖子』とか、終わりのない原作をたくさん書いてらっしゃいますから、もしかすると 当該作品を完結させることは全く考えていらっしゃらないのかもしれません(それもどうかと思いますが、彼女ならあり得る)。

私だったら、
何か劇的にヴィーナスの心境が変わるような出来事が起こり、彼女はデイモスのために自分の恋を諦める決意をする。

その決意を知って、デイモスがヴィーナスへの恋心(とはまた違うものかもしれませんが)を思い出し、共に消滅の道を選ぶ。
──というような感じで終わらせるかな?

■『王家の紋章』

これは、コミックス1、2巻は、何十年も前に読んだはず。
当該作品は、連載当初は ラストは決まっていたと思います。
すなわち、メンフィスが死に、キャロルがその棺にヤグルマギクの花を入れて、キャロル自身は現代に戻る。
(↑ 花がヤグルマギクだったかどうかは憶えていませんが、ツタンカーメンの棺のエピソードをそのまま使っていた記憶があります)

でも、wikiを読んだ限りでは、そのラストはもう使えないところまで 事態は複雑になっているようですね。

■『ガラスの仮面』

コミックス十数巻までは読みました。
こちらの作品は、もはや『紅天女』の上映権が誰のものになるかということは大した問題でなくなっていると思います。
マヤのものになっても、亜弓さんのものになっても、それは再度 誰かに譲ることができるものなのですから。
読者の関心は、いまや、マヤと真澄さんが結ばれるか否か、この一点に絞られている。
とはいえ、まさか最終回がマヤと真澄さんの結婚式で終わるはずはありませんから、二人が普通に結婚して めでたしめでたし──というパターンはないのではないかと思います。

ええ、それはないとは思うんですけどね。
でも、もし『ガラスの仮面』の最終回がマヤと真澄さんの結婚式だったりしたら、私は「ああ、昭和のマンガが終わったな〜」と、違う意味で深く感動してしまうと思います。
そーいや、『王家の紋章』の細川智栄子さんの『あこがれ』は、主役のど派手な結婚式で終わっていたような。
(↑ 『あこがれ』は文庫化されていたのを読んだのですが、息つく間もない ものすごいジェットコースターストーリーでした。こういう作品を描ける方が なぜ『王家の紋章』を終わらせることができないのか不思議でなりません)

■『エロイカより愛をこめて』

コミックス 二十数巻まで読みました。
『エロイカ』はですね、『エロイカ』は終わる必要のない作品だと思います。
この世界が存続し、世界情勢に変化があるたび、それをネタに話を描き続けてほしい。
もちろん、少佐や伯爵は若い姿のままで。
今なら、ユーロ危機あたりをネタに。
それで何の問題もありません。
少佐ラブ。


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とまあ、こんな感じ。
そして、今回私は、『上記未完の大作の中の1つの設定に男性パンドラを絡める』話を書きました。
ただ、上記未完の大作の中の1つがどれであるのかは、特段意識する必要はない──というか、「その1つってどれ?」と考えなければ気付かない程度の絡め方になっています。

にしても、男性パンドラは書いていて楽しかった!
でも、パンドラ様が男性になると、ハーデス様の影が薄くなってしまうのが少々問題。
そのあたり、もう少し上手に料理できる腕が私にあればよかったのですが。

何はともあれ、今回のキリリク話を書き上げた時、私の胸にあったものは、未完の大作たちが いつかきっちり完結することを祈る気持ち(除く『エロイカ』)、そして『ND星矢』もちゃんと完結することを祈る気持ちでした。

この切ない祈りが、作品の見事な完結を待つ多くのファンのためにも 各作家さんたちに届けばいいな〜 と思いつつ。
そして、書き手(私)が楽しんで書いた作品は、ひとりよがりの わかりにくい文章になっていることが多いという経験則からくる事実と不安に怯えつつ。
ちよさん、リクエスト、どうもありがとうございました!






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