785000カウント記念小説


785000カウントをGETしてくださったのは、りらさん。


お題は、

『瞬ちゃん、カノンに懐く』
『氷河、当然、焼きもちを焼く』
『カノン、氷河を手の平で転がす』



「私自身は、御作の『アポクリファ』をイメージしているようなところもあります」

──とのことでした。

りらさん、リクエスト、どうもありがとうございます!

はい。そういうわけで、カノン話です。
カノン話なのですがー。

私は、氷河と瞬ちゃんのファンで、彼等二人と二人の周辺の人々については、日々モーソーしていますし、時々 考察のようなこともいたします。
そういった人たちについて、ある程度、私なりに把握したキャラ像というものもあります。
ですが、私のおつむの容量は大変少なく、あれこれとキャラ考察をし、キャラ像ができているのは、氷河と瞬ちゃんの他には、星矢ちゃん、紫龍、一輝兄さん、沙織さんくらいまで――なのですね。

とはいっても、氷河は いまだに その明確なキャラ像が掴めていないのですが(言動が奇天烈すぎるから)。
そして、瞬ちゃんも、そのキャラを完全に掴めているとは言い難いのですが(『地上で最も清らか』は、卑俗の身の私には 理解の範疇を越えたものであるため)。
多分、私が聖闘士星矢キャラの中で、もっとも そのキャラを掴めている(ような気がしている)のは紫龍――なのではないかと思っています。
(ただし、切れていない時、脱いでいない時に限る)(つまり、本質は掴めていない)

そんな私にとって、黄金様方は、ほぼ“わからない”キャラです(わかったら おしまいという気もしますが)。
瞬ちゃんや氷河の『わからない』は考えすぎて、わからなくなった。
黄金様方の『わからない』は、最初から キャラを掴むことを放棄しているような感じ。
判断材料が少なすぎるので、私ごときでは彼等の明確なイメージを結ぶことはできないだろうという、諦めもあるかもしれません。

中でも特に、サガとカノンが わからない。
もし 私が彼等の立場に置かれたら、私は、自分の犯した罪の重さに恐れおののいて、一生 人前に出ることはできないでしょう。
彼等のように、罪を償うために何かをするということもできない。
私は、超自我の支配力がかなり強いらしく、小心で臆病なので(小心で臆病だから、そもそも罪を犯しませんが)。
そういう私にとって、カノンは、“自分のしたことを棚に上げて、瞬ちゃんを叱った人”。
カノンに関しては、私は、表面に現れた事実を知覚するので精一杯。まじで、わかりません。とても遠いところにいる人。

普段は それでも何とかなるのです。
完全に自作として書くのであれば、二次創作者は、それこそ『こんなイメージ?』程度の認識でテキトーに話を書くことが許される(と思っている)ので。
ですが、リクエストをいただいて 彼の登場する話を書くとなると、いかに ちゃらんぽらんな私でも、そんな いい加減なことはできません。
今回いただいたリクエストでは、

(1) 瞬ちゃんが カノンに懐くことがあるか。
(2) カノンは、氷河を手玉に取れるような人間か。

そこから考えなければなりませんでした。

『氷河、焼きもちを焼く』に関しては、考えるまでもなく、「もちろん、焼くでしょう」と思いました。
ウチの氷河は、市井の一般人に対しても、ちゃんと焼きもちを焼きますから。ポーズでも、本気でも。

ということで、まず、(1) 瞬ちゃんが カノンに懐くことがあるか。
というか、瞬ちゃんが人に懐くことがあるかどうか。
これは難問です。

瞬ちゃんって、一輝兄さんにも懐いていませんよね? 敬愛し、慕ってはいるけれど、“懐く”というのとは違う。
(ちなみに、私のイメージする“懐く”は、瞬ちゃんに ごろごろするゴールディちゃんだったりします)
瞬ちゃんは、他人に対しては、まず その人の人権人格尊重から入る(と、私は思う)。つまり、まずは、敬意から。
瞬ちゃんがいちばん懐いている人は、星矢ちゃんなのではないかと、私は思っています。
同性で同い年というのもありますが、星矢ちゃんが屈託なく おならの濡れ衣を瞬ちゃんに着せてくるような性格なので、瞬ちゃんも、敬意より親しみやすさの方が先にきている感じ。

そして、(2) カノンは、氷河を手玉に取れるような人間か。

平生 私が書いている作品内の氷河は、比較的 いろんな人に手玉に取られています。
沙織さんや瞬ちゃんは言うに及ばず、星矢ちゃんや紫龍にも。
一輝兄さんは、“瞬ちゃん最愛”という点で、氷河と同レベル・同次元にいるので、彼等二人が手玉に取ったり取られたりすることは少ない。

で、ここからが問題。
誤解されることを恐れずに言ってしまいますと、私は、人間性の点で、黄金聖闘士たち(カノン含む)は青銅聖闘士たちよりもレベルが低いと思っています。
アテナの聖闘士でありながら、アテナを真のアテナと認めることができず、青銅聖闘士たちと拳を合わせた時点でNG。
青銅聖闘士たちよりオトナである可能性があるのは、老師とムウ様、ぎりぎりでバラン様まで(アイオロスは除外)。
でも、そんな彼等も、十二宮戦では アテナのために積極的に戦うことはしなかった。
ですから 私は、真の意味で青銅聖闘士たちを手玉に取ることのできる人間は 黄金聖闘士たちの中にはいないと思っている。

さて、そんな私が、『瞬ちゃん、カノンに懐く』『氷河、当然、焼きもちを焼く』『カノン、氷河を手の平で転がす』のリクエストに応えようとしたわけです。
先に結果をお知らせいたしますと、今作は、私の迷いと 苦しい足掻きの様が にじみ出た、かーなーりー悲惨な作品になってしまっています。
ここまで七転八倒することになろうとは、私自身、リクエストをいただいた時には想像もしていませんでした。
りらさんには、お詫びのしようもありません。
本当に申し訳なく思っています。すみません。

そして、それから。
2015年10月現在、『飲酒は20歳を過ぎてから』!
当該作品は、未成年の飲酒を許容するものではありませんので、その点だけは誤解なきよう、くれぐれも よろしく お願い申し上げます。
『アルコール度数10パーセント未満はソフトドリンク』というロシアの法律は、2011年に改正され、現在では、ロシアにおいてもビールはアルコールということになっています。


りらさん、リクエスト、どうもありがとうございました。
氷河を手玉に取ることができず、逆に(書き手がリクエスト内容に)手玉に取られた感の強い話になってしまいましたが、これでも 私なりに一生懸命 頑張ってはみたのです。
りらさんにおかれましては、十中八九、『何なの、これ?』と思われることでしょうが、寛大な お心で お許しいただけましたら、幸いです。





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