なぜ、夢は覚めてしまうのだろう――?
瞬は、朝の光の中で、焦れるような思いに捉われていた。
瞬はずっと夢の中にいたかった。
いつまでも氷河の側にいたかった。
これまではいつも清々しい気持ちで迎えていた“朝”というものが、瞬は憎くてたまらなかった。
[次頁]