「みんな、僕を心配してくれたの……? どうして?」

瞬15号は、自分は仲間たちに嫌われているんだと思っていたのです。
だから、雪のお城から家出したのです。
それなのに、仲間たちの優しいこの言葉。

15号は、どうしたらいいのかわからなくて、でも嬉しくて、ぽろぽろ涙が零れてきてしまいました。

「僕たちは仲間じゃない」
「僕たちは一心同体だよ」

仲間たちが口々にそう言って、氷河の腕を滑り台にして氷河の肩から降りてきます。

「15号〜〜っっ !!!! 」×14

駆け寄ってきた仲間たちの14個の顔を見回した途端、15号はそれ以上我慢できなくなりました。

だから、15号は、
「1号、2号、3号、4号、5号、6号、7号、8号、9号、10号、11号、12号、13号、14号〜〜っっ !!!!!! 」
と叫んで、仲間たちの中に腕の中に飛び込んでいったのです。

「寂しかったよーっっ !!  僕、ひとりぽっちで寂しかったよぉーっっ !! 」

「15号……っっ !! 」

あとはもう、15人が抱き合って、みんなでわんわん涙の大合唱。

やっと巡り会えた15人の仲間たち。
やっと1つになれた小さな15個の心。

その周りでは、
「お兄さんは許しません〜っっ !! 」
と15人の一輝たち。

そのあまりのうるささに、しっかり愛を確かめ合った後のたれたれ氷河さんとたれたれ瞬ちゃんも、おうちから出てきたのでした。







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