「面会謝絶だ。」
光りを超えるスピードで病室まで来た氷河を阻んだのは丸椅子に でーん と、腰を落ち着けたミロだった。
だが、氷河はこんなことで引き下がるような漢おとこではなかった。
「なにゆえに?」
と、必死の形相でミロに迫った。するとミロは少し考えた後、
「訂正する。お前が面会謝絶だ。」
と、言い放った。
「な、なんだとぉー!!」
ミロの口から出た発言に、氷河は前回この男にボコボコにされたことも忘れて詰め寄った。
「どういうことだ!」
「どーゆーもこーゆーもない!」
などど、両者の見苦しい、の一言に尽きる罵詈雑言の嵐は室内の瞬にも届いていた。






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