しゅんねこは やさしい ねこでした。 さがしてきた たべものは いつも なかまに わけてあげました。 おやねこが じこで 死んでしまった こねこたちの せわもしていました。 しゅんねこの そばには いつも たくさんの しあわせになりたい ねこたちが あつまっていました。 ひょうがねこは そんな しゅんねこのために、 しゅんねこが しあわせをねがう なかまたちのために、 はしりまわりました。 ながれのはやい きけんな川で おさかなを とってきました。 けがをした こねこの きずを 一晩じゅう なめてあげました。 ときには にんげんの家に しのびこんで ほうきで おいかけられながら たべものを めすんできたりもしました。 「ひょうがねこ、あぶないこと しないで。 ひょうがねこが けがをしたら、 ぼくは かなしくて 泣いちゃうよ」 「しゅんねこは しんぱいしなくて いいんだ。 だいじょうぶ、 おれは へまなんか しない」 ひょうがねこは いまでは 自分よりも しゅんねこを すきになっていました。 しゅんねこを よろこばせるためになら どんなことでも できました。 しゅんねこは いつも そんな ひょうがねこに はらはらしていました。 でも、 ひょうがねこは いつも うまくやって みせるのでした。 ひょうがねこは、 しんぱいしょうの しゅんねこと いっしょに、 いつまでも 生きていたいと 思っていました。 |