僕の小宇宙じゃ、力が足りない――。 それは最初からわかっていた。 氷河を凍りつかせているものは、青銅聖闘士より遥かに強大な力を持つ黄金聖闘士のものなのだ。 しかも、その小宇宙には、技をかけた者の愛情が込められていた。 それでも、瞬は、氷河の命を救おうとせずにいることはできなかった。 否、だからこそ、瞬は負けたくなかったのだ。

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