どうして僕は、あの時、言うことができなかっんだろう――?
『氷河。僕は、僕もずっと、氷河のことが大好きだったんだよ』
――と、ほんの少しだけ思い切って。
ほんの少しだけ素直になって。
そして、ほんの少しだけ勇気を出して。
その答えはどこからも与えられず、やがて、瞬の上にある空の色は、瞬を抱きしめている土の色へと変わっていった。
Fin.
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