俺の人生を決める一世一代の大告白。 失敗が許されない故に、完璧でなければならない大事業に、俺は見事に――それこそ、完璧に――失敗してしまったのだ。 『好きだ』の前に、実力行使に出た阿呆を、瞬は、いったいどう思ったんだろう。 若気の至り、若さ故の過ちで、許してくれるんだろうか。 数ヶ月間の絶交程度で済ませてくれるだろうか――？ 俺は頭が痛かった。いろんな意味で。 「俺はただ……スマートにかっこよく、瞬に愛の告白をしたかっただけなんだ」 後悔の念に責め苛まれながら、俺は低く呻いた。 星矢が、半ば呆れ顔、半ばは真顔で、俺に皮肉に訊いてくる。 「どこがスマートでカッコいいって？」 そんなことを、俺に訊くな、馬鹿野郎っ！ |