その夜から、瞬は氷河のものになり、瞬のものになった氷河と、ふたりの世界に住むようになった。

どうして、自分のあんな支離滅裂な言動に仰天しなかったのかと、瞬が氷河に尋ねると、彼は、
「俺のところにも、シュンという名の白い猫が来たんだ」
そう言って、微笑んだ。






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