仲間たちと離れてからも、瞬の泣き虫は治らなかった。
毎日が辛く、孤独で、離れている者たちのことを思うと、泣かずにはいられない。
だが、瞬は、そのあとに必ず笑った。
『それが本当に強いってことだと、俺は思う』
氷河のあの言葉を思い出して、瞬は笑った。
そして、そんなふうにして瞬は、辛い修行を耐え抜いたのである。
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