その2日後、瞬は再び夢を見た。 それはまた氷河の夢で、だが、今度は泣いている子供の夢ではなく――瞬の目の前で氷河が死ぬ夢だった。――否、死んでいる夢だった。 夢の中で、瞬がどれほど涙を流し、繰り返しその名を呼んでも、氷河が生き返ることはなかった。 なぜ氷河が死んでいるのかはわからない。 そこがどこなのかもわからない。 虚無のような白、絶望のような灰色、恐怖のような黒――色の判別はつかないが、とにかくただ一つの色しかない場所で、氷河は瞬の前に無言で横たわっている。 瞬が嘆き悲しむほどに氷河の死は深まり、氷河の心身がすべての活動を停止していることが 瞬に伝わってくる。 いったいこの絶望は何なのだろうと、瞬が自身の嘆きの深さを訝り始めた頃、その悪夢はやっと終わった。 |