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• 　分解、交換の手順
  
  　
• 　特殊工具
  　

  特殊工具	用途
  強力磁石	タペットのシムの取り外し

  　

•     腰上の分解準備
  　

  1	分解時に外側の泥がクランク・ルーム内に落ちない様にCRC-556を満遍なく吹いておく。　特にシリンダー、シリンダー・ヘッド下側・裏側の冷却フィン。
  2	ブリーダー・ホースを取り外し、ウエスを詰めておく。
  3	シリンダー後ろ側のオイル・ラインを取り外し、ウエスを詰めるか、ボルトを仮止め
  4	セルモーターカバーを外し、セルを外す。泥が落ちるので注意する。

  　

• 　カムカバー
  　

  1	プラグを緩める。泥が落ちるので外す必要は無い
  4	カムカバーの３つのボルトを取り外す
  5	カバーをショックハンマーで軽く叩いて、ガスケットの液体パッキンを剥がす

  　

• 　タペット・クリアランスの測定、記録
  
  注意：組み込みミス、シム・バケットの組み込みミスなどを防ぐ為にも、事前に測定しておく。
  　

  1	ミッションがニュートラルであることを確認
  2	エンジン左側の目クラ蓋を外して、クランクを回して、BTC（圧縮上死点）にする。
  3	カム山は外側を向き、バルブがフリーであることを確認
  4	タペットクリアランスを測定して、メモしておく

  　

• 　カムの取り外し
  　

  1	シリンダー後ろ側のカムチェーン・テンショナーの蓋（ボルト）を緩める。　外す必要は無い
  2	カムチェーン・テンショナー根元の２つのボルトを取り外す
  3	カムチェーンがフリーになっていることを確認
  4	カムチェーンがクランクルームに落ちない様に紐で吊ってておく
  5	カムホルダーを外す。INT/EXT別に袋に入れておく　ダウエルピン（4個ずつ)も保管する
  6	カムを取り外し、キズを確認後、INT/EXTの分別して袋に入れて置く

  　

• 　シム・バケット、シムの取り外し
  　

  注意
  シム・バケット	シム・バケット 〜 シリンダー・ヘッドの隙間は極く僅かです。こじって、シム・バケット外周にキズをつけたり、変形させてはいけません。

  　

  1	シム・バケット外周にCRC-556を吹く
  2	強力磁石で、シム・バケットを真っ直ぐに抜き取る
  3	シムを磁石で取り外す。
  4	シムの番号をメモし、シム・バケットと一緒に保管する。INT/EXT、右/左をメモ

  　

• 　シリンダーヘッドの取り外し
  　

  注意
  均等に緩める	シリンダー・ヘッド合わせ面の変形などを予防する為にもスタッド・ボルトは均等に緩める。一段階目では、「カキッ」と音がする、あるいは、90度回る程度まで緩める。２段階目として、１回転ぐらいまで緩める。
  ショックレス	ショックレス・ハンマーを使います。金属ハンマーを使ってはいけません
  垂直に叩く	冷却フィンを横から叩くと割れることがあります。必ず、垂直方向に叩きます。
  シリンダー	シリンダー下側はスカート部がクランクケースに嵌合しています。スカート部を割らない為にも、シリンダーを叩いてはいけません。

  　

  1	エンジン前後のシリンダーヘッド下側のナットを緩める
  2	カムチェーン外側にスタッド・ボルトを緩める
  3	シリンダーの４隅のスタッド・ボルトを緩める。
  4	カムチェーン外側の２本の細いスタッドを抜く
  5	シリンダー・ヘッド下側のスタッド（前後２本）のナットを緩める。平ワッシャーを取る
  6	シリンダー４隅のスタッドを抜く
  7	ショックレス・ハンマーでシリンダー・ヘッドを軽く叩いて、ガスケットを剥がす。
  8	シリンダー・ヘッドを外す
  9	ガスケットを外す

  　

• 　シリンダー
  　

  1	シリンダーをゆっくりと引き抜く
  2	スカート部が抜けたら、クランクの周囲にウエスを巻いて、シリンダーを完全に引き抜く

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