01/12/24(月)   賢者たちの贈り物 Part2

実は、事前に女子大生たちがインターネットを利用していることは、後輩Aを通じて確認していました。そして、「あのサイト」を見ているということも。

(わざとらしく)ふーん、みんなインターネットを利用してるんだ。メールが中心?ネットサーフィンとかもしてる?」

「ええ、してますよ。オークションとか利用している人も居ますし。」

「個人のサイトとかも知ってる?「侍魂」とか・・・」

「あ、はい、知ってます!」

「先行者面白いですよねー。」

「私、ふんどしの応募したんですよ(笑) 外れちゃいましたけど。」

おいおい珠樹さん(汗) 

「管理人の健さんって、公の場では必ず変装してるよね。」

「あれも何だか可愛いですよね(笑) アフロにサングラス。」

いまだっ!!
私は「秘密兵器」を取り出しました。

「そうそう。これが・・・」

アフロ装着!!

「こうして・・・」

サングラス装着!!

「こんな感じ・・・」

腕を組んでポーズ!!

「・・・だよね、健さんって」

一発芸”健さんのマネ”!!


いきなりアフロとサングラスを装着し、腕を組んでポーズを取った三十路半ばのおっさんを唖然とした顔で見つめる女子大生たち。
何も知らされていなかった後輩たちも呆然としています。
店内のお客や従業員たちも夢でも見ているかのような顔つきで、こちらを見ています。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

だっ、駄目か!?不発か!?
い、いかん、これで不発だったら一生の恥さらし!!(ウケても恥さらし)

「・・・・・・・・・・・・・・ぷっ、ぷふはっ」

亜衣さん?

「・・・・・・・・・・・・・・はっ、あはっ、あはははっ、
きゃーっははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!
似てる似てるーっ、きゃははははははははははははははははははははははははははははははははははっ!!」


けっこう酔いが回っていた亜衣さん、大爆笑。

「ちょっと太めですけど、似てますよ(笑)」

「あはは(汗)」

「うんうん、本物はもっと格好良いと思うけど、けっこう似てるー(笑)」

つられて加奈さん、珠樹さんも笑い出しました。
五月さんだけは笑ったというより苦笑したといった感じですが、まあ良しとしましょう。

よかった。ウケてよかった(涙)

ありがとう!健さん!!
ありがとう!アフロ!!

こうして一気に盛りあがった一同は、すっかり打ち解けて話しも弾みました。
もっとも、私はアフロとサングラスを装着したまま、時々相づちを打ったり突っ込みを入れたりするだけでしたが。
どのみち話題が若い人の流行に移ってしまえば私には付いて行けません。
女子大生たちの笑いを取った時点で役目と目的は果たしました。それで十分です。



一次会の後は、脱落者も無くカラオケで二次会となりました。

相変わらずアフロを被ったままの私は、一番手として「南の島のハメハメハ大王」を歌った後はぼんやりと皆の歌を聞いていたのですが、突然、太ももに何かが乗っかってきました。

あわてて見ると、亜衣さんが横になって私の太ももの上に頭を乗せていました。

なんだ、亜衣さん、膝枕ですか?
構いませんけど、できれば私の方が亜衣さんに膝枕して欲しい






って亜衣さんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんんっ!?



Part3に続く

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