6月の焚木              △戻る  ▲TOP

  01/06/30(土)   掌中の小悪魔たち

ピロロロロロロロロロロロッ

会社支給の携帯電話が不吉な着信音を鳴らしたのは、私が箸にとった春巻にかぶりつこうとした、まさにその瞬間でした。

「・・・・・・・・・・。」

私は、三分の一ほど口に入れた春巻にそのままかぶりつくかどうか五秒ほど迷った後、ゆっくり春巻を口の中から出し、皿の上に置きました。

「・・・もしもし。××社の溝口です。」
「夜分失礼いたします。私、△△社コンピュータールームのオペレーター@@と申します。」

やっぱりいぃぃぃぃぃ(泣)

昨夜は出産休暇に入る女性社員の送別会でした。
妊娠五ヶ月とは思えない、いや五ヶ月だからこそなのか、食欲旺盛な彼女の希望でおいしい中華料理屋に皆でやってきたのですが、何もそんなときにトラブルが起きなくても。

冷菜に続いてようやく点心類が出てきたところだというのに!それでさえまだ一口も!ふかひれ姿煮も海老チリソースもこれからなのに!

・・・・・・・・・。

いえ、主賓の彼女は出産後復帰が決まっていますしね。ほら、送別といっても一時的なものでまた会えるわけですから。

ともあれシステムトラブルは時間との勝負になります。
私は幹事と主賓に事情を話し非礼を詫びると、若手システムエンジニアのT君を連れて△△社に向かう事にしました。

「では行って来ます」
「お前等からも金はちゃんと取るぞ。」
「溝口さんとT君の分は私たちでしっかり食べますから。残さず。
「残念ですね、溝口さん。ふかひれ姿煮楽しみにしてたのに。春巻すっごく美味しいのに(もぐもぐ)」


きさまらあぁぁ!(泣怒)


中華料理屋を出た私は、T君に△△社コンピュータールームへ公衆電話から連絡をとるようまず指示しました。携帯が繋がりにくく、トラブルの詳細がよくわからなかった為です。

T君は近くの公衆電話に手持ちのテレカを差し込むと、△△社コンピュータールームに電話をかけオペレーターに詳しい状況を確認し始めました。
と、しばらくするとT君がオペレーターと話をしたまま私のほうを向いて、公衆電話を指で何度も指し始めました。

残り度数 2

こりゃまずい。
私は財布の中から自分のテレカを取り出し・・・あ、この前使い切ってたっけ(汗
予備がなかったか、私はあわててカバンの中を探りました。すると、指にそれらしい感触が。

急いで取り出しネオンの光でテレカにまだ穴が開いていない、つまり一度も使ってないことを確認すると、私はそれをT君に渡しました。

テレカを受けとったT君は、しかし残り度数1で話を終えました。

「ありがとうございました、溝口さん。」

彼は、ちらりとテレカに目をやると私にテレカを返そうと・・・

・・・T君?・・・いまビクッとしなかった?

彼は一瞬固まり、何だかぎこちなくテレカを私に差し出しました。
不信に思いつつ私は彼からテレカを受け取り、それを見ました。

メモリアルセレクション「加奈」特典テレカ


その後、T君は終始仕事の話しかしようとはしませんでした。





東の空が白み始めた頃トラブルが解決し、始発で家に帰った私はカバンの中を確認してみました。するともう一枚テレカが。

「純愛Girl」秋葉原ショップ特典テレカ


かろうじて社会的地位は守りました。 ということにさせてください(T_T)


  01/06/28(木)   むすんで ひらいて

今日は健康診断でした。

同僚たちととある診療所に出かけまして、身長・体重測定、視力・聴力検査、尿検査と順調に来たええ体重計は見ませんでしたとものですが、採血検査で嫌な予感。

担当が若い看護婦さんなんです。

私の肘の裏は皮下脂肪が厚いので一回で血管を探り当てるのは難しく、まして若い看護婦さんでは三回、四回と針を刺し直すはめになることも珍しくありません。

「はい、では左の肘をこの台に乗せて腕を伸ばし親指を軽く握りこんで下さい。」

私の肘の裏側に指の腹を当てて血管を探る看護婦さん。
あの、やけに探る時間が長いんですけど・・・それに困惑した表情を浮かべていませんか・・・って如何にも「意を決した」ような表情で針を刺さないで

プスッ  あんっ

「・・・・・・(汗」

案の定、血管に刺さらず血を抜くことができない看護婦さイタイイタイ針を刺したまま血管を探るのはやめてぇぇぇぇぇぇ(泣)

やり直し(涙)

プスッ  ああんっ

「・・・・・・(汗」

またもや血管に刺さらず血を抜くことができない看護婦さん、あせって前のめりに。

ふにっ

( ̄▽ ̄)

親指を握りこみ甲を下にして突き出した私の拳が、看護婦さんの胸の膨らみのすぐ下に!

採血が上手く行かなくて私の拳が身体に押し付けられていることなど気にする余裕も無いのか、看護婦さんはその状態のままです。
もうちょっと上にあたったらなお嬉しかったのですが、さすがにそれではすぐに外されてしまったでしょう。そう考えるとこの位置もなかなか。

いかん。こんな邪な考えは看護婦さんに失礼・・・でも・・・うんうんやはり若い娘さんは弾力があってイタイイタイ針を刺したまま血管を探るのはやめてぇぇぇぇぇぇ(泣)

「すみません(汗。ちょっと拳を開いてみて頂けますか。」

ああ、力を抜いて血液を採取しやすくするんですね(涙)、はいはいわかりました。

・・・って看護婦さん!

この位置で拳を開いたら私の指が貴女の胸の膨らみを、その、なんですか、お触りしてしまうんですが!

これはあれですか、満員電車の中で女性に密着した場合、手のひらで触ったらアウトだけど手の甲ならセーフってやつですか!?(違
そそそそそそそそそれとも、誘ってる!?(大違

私はいったいどうすれば!!ほんとにどうすれば・・・




「XXさん、私が代わるから。」

さすがに見かねたのか、40代と思しきベテラン看護婦さんが若い看護婦さんに助け舟を出してきました。ああ、若い娘さんの弾力よさようなら。

「申し訳ありませんが、右手でもう一度お願いします。」

私の肘の裏側に指の腹を当てて血管を探るベテラン看護婦さん。
流れるような動作で二、三回探るとスッと針を・・・

プスッ  あああんっ
チュウウウウ  あああああっ
チュウウウウウウウッ  あああああああっ

「はい、終りました。」  はふぅ・・・

さすがベテランのテク。あっというまに一本抜かれてしまいました。(微妙な表現)

と、ベテラン看護婦さん、柔らかく微笑んで
「残念でしたね。」

・・・・・お見逸れいたしました。


いや、ほんと。


  01/06/26(火)   ボリューム満点

私の体型はハート様(北斗の拳)です。つまりは太っちょ

で、先日、私が朝の惰眠を貪っていると、弟が起こしに来てくれまして。
弟は、愛用の黄色いタオルケットにくるまっている私を見て言いました。


「オムライス」


きききききききさま、言うに事欠いてそれでも私の弟か育ててやった恩も忘れ(育ててません)。


  01/06/25(月)   涙の理由(わけ)

三年ほど前のことです。

新人たちが配属されて数ヶ月、ようやくお互いの存在にも慣れて来た初夏。
ある日の昼休み。

長引いた会議からチームに戻ると、みんなすでに食事に出かけていました。
まあ、よくあることです。

が、よく見ると、新人の女の子が一人ぽつんと座っていました。

うつむいて。

泣きながら。


まずい・・・。


誰かにきつく叱られたか。
いや、それならまだいいが、セクハラやいじめだったら非常にやっかいだ。
正直、関わり合いになりたくない。
しかし、もしもそういったことであれば、できるだけ早く対処しなければならない。
事態が深刻化すれば取り返しのつかない事になることさえあるのだ。


これも先輩社員の務め。
私は覚悟を決め彼女に声をかけました。

「どうしたんだ?何かあったのか?」

「あっ・・・溝口さん、うっ、うっく、ひぐっ。・・・み、みんなが、みんなが私のこと・・・」

やはりいじめか!?

「みんなが私のことおいて先に食事に行っちゃったんです。」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

「開発室から戻ってきたらお昼休みに入っちゃってて・・・もう誰もいなかったんです・・・ぐすっ」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
おい(怒)


よほど私もおいていこうかと思いましたが、なんとかなだめて一緒に社員食堂へ向かいました。

・・・?
なんだか廊下やエレベーターでやけにじろじろ見られる・・・・・・


ちがうんだ、みんな。ちがうんだ、お掃除のおばちゃん。
彼女が泣いてるのは私のせいじゃなくて他のみんなが彼女をおいてきぼりにしたせいでっていうかそんな目で俺をみるなああぁぁーっ!!(滝涙)


食堂では社員や食堂のおばちゃんら数十人にじろじろ見られながら食事。
まさに羞恥プレイ。



数日後。部長に呼ばれました。
「溝口君、ちょっと会議室に来てくれないか。」

いやあああああああああああああああああああああああ(涙)



別件でした。


  01/06/24(日)   こどもたちといっしょ!

一人上手は寂しいので、恐い人たちに開設のご報告をしました。

当サイト開設にあたり最も影響を受けたサイトを運営する方々で、お二人のサイトを知らなければ当サイトの開設は有り得なかったと思います。
改めて篤く御礼申し上げ・・・るべきなのかどうか・・・

リンク集「門の鍵」を新設。

究極の自爆人、兄貴様のえろげレビュー系サイト。
   「兄貴の館」

大阪の好色一代男光源氏、みずは様の自爆系テキストサイト。
   「裏MIZUHAの憂鬱」





雑文集「束ねた焚木」を新設、新シリーズ「こどもたちといっしょ!」を開始。

高校1年生から大学4年生までの9年間、近所の学習塾でバイトをしていたときに体験した様々な出来事の記録です。

   第一話 「ワルキューレ騎行」

学生バイト講師、溝口と、塾の子供たちのほのぼのとした日常のひとこま。


  01/06/23(土)   もっと焚木を!−開設の辞−

その男には火あぶりの刑が言い渡された。

彼は木の柱に括りつけられ、足元に積まれた焚木(たきぎ)に火が放たれた。

しかし焚木は少なく火の勢いは弱い。

じりじりと身体が焼かれてゆく苦痛に耐え切れず、彼は叫んだ。

「もっと焚木を!」

そこで彼は目が覚めた。



「もっと焚木を!」本日開設です。
サイト運営など初めてのことで不手際等あるかと思いますが、少しでも楽しんで頂けるよう頑張っていきたいと思います。
皆様、よろしくお願い致します。

・・・・・。

皆様も何も、まだ誰にも連絡してません(汗



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