ズッ、ズルッ、ズゾゾゾゾッ
残業が佳境に入った22時。
一息入れようと休憩室に入ったら、後輩のT君がカップラーメンを食べていました。
「なんだ、T君、また夜食にカップラーメンか?」
「あ、溝口さん。」
我社の休憩室にはカップラーメンの自動販売機があります。
ご存知の方も多いと思いますが、6種類ほどのカップラーメンが販売されており、給湯器や割り箸も付いているタイプのものです。
T君は別のチームのメンバーですが、この時間になるといつも休憩室でカップラーメンを食べているらしく、私が行くと必ずこんな会話を交わしています。
「T君さあ、毎日毎日そればかり食べていたら身体に悪いよ。」
いくら忙しいからって、いや、忙しいからこそ、毎日毎日カップラーメンでは身体によくありません。
休憩室にはサンドイッチやおにぎりの自動販売機もあります。
カップラーメンよりは、まだパンやごはんの方が身体に良いと思うのですが・・・。
「いやだなあ、溝口さん。毎日毎日こればかり食べてるわけじゃないですよ。」
「あ、そうなんだ。」
T君は苦笑しながら言いました。
なんだ、いつもカップラーメンばかり食べてるような気がしていたけれど、ちゃんとサンドイッチやおにぎりも食べているのか。
まあ、本当は夜食無しで済むような生活が一番なんだけどね。
「そうですよ。
月曜日は、しょうゆ味。
火曜日は、シーフード。
水曜日は、チリトマト。
木曜日は、カレー味。
金曜日は、緑のたぬき。
土曜日は、赤いきつね。
毎日ちゃんと変えているんですよ。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・自販機の右から左に?」
「はい。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・程々にね。」
「はい。」
ズッ、ズルッ、ズゾゾゾゾッ
・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・T君。
・・・・・・・・・・日曜日はいったいどれを(違
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