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勝手にアンケートの回答1
<患者の周囲の方へ>

長い入院生活の中で、自分の経験から、 また他の患者さんと話したりする中で、 いろいろな状況を見て感じたことなどを一部書いてみました。 患者さんの周囲の方などが、患者さんを理解するための ひとつのきっかけ、材料として読んでいただけるとうれしいです。

ただし、ここに書かれていることが すべての患者さんの考えではありませんので そこのところはよろしくお願いします。




錠剤 1錠目 お見舞いについて


お見舞いについて気を遣う方も多いかと思います。 例え具合が悪い日でも、長居をしなければ ちょっと顔を出すくらいなら、何の問題もないと思われます。 寧ろ、ちょこちょこ頻繁に顔出し程度で来てくれることは 、とても大きなパワーになります。

顔を見ることで安心する人もいるでしょうし 顔を見ると外界との接点を感じてうれしくなるのです。 買ってきて欲しいもや持ってきて欲しいもの頼めますし 伝えたい、言いたいことも言える。

実は、患者も気を遣ったりしなければならないことも多いものです。 大部屋の場合は、同室の人が調子悪い日もあるため 「長居」は控えたほうがよいかと。 公開された寝室・・でも患者さんには その大部屋がプライベートスペースなのです。 その場所しかないのです。 同室の他の患者さんのことをちらりと意識していただくと、 とてもありがたいです。

自分が見舞う患者さんが体調のよい日には、談話室などに場所を移動して 長話をしたり、一緒に昼食を食べたりしてもよいのではないでしょうか。


私的ポイント 時間より回数(頻度)



2錠目 お見舞いのもの


まず始めに、抗がん剤治療によって 抵抗力が低下しておりますので、 花などの植物類、生ものは控えた方がいいと思います。 果物は可ですし、好きな人にはうれしいものです。 菌などのことを考えて、皮が厚いものがよいと思います。

といっても私個人的には、食べ物より、 手紙や私の興味あるような雑誌、本など 写真や、小さな小物などがうれしかったです。

買ってこなくてもいいのです。 その人のものを、貸していただければ。 また次回返すときに来てくれて、違うものを貸してくれたりするのが 待ち遠しかったりするんですよね。

ただ、食べ物を欲しい人もいると思いますので(笑)それは人それぞれですね。 「何が欲しい?」ときいても 「何もいらないよ」という人には 手紙や写真関係がオススメです。

治療中は、水分を取るように言われるので その人の好みの
500ミリペットボトルの飲料 もいいかもしれません。


私的ポイント 手紙や写真



3錠目 かける言葉、とる行動


コレこそ人それぞれのような気もしますが 周囲の人にとっては一番気になるところではないでしょうか。 私はなるべく周りに気を遣わせないように振舞ったつもりですが、 考え込んでしまう日もあります。 明るく振舞っているから、その人は落ち込んでいなくて元気だ という短絡的な判断は避けたほうがよいかと思われます。 いつもニコニコ明るくしている患者さんとも そのことについていろいろ話しました。 中にはくよくよせずに前向きに過ごしている方もいるかもしれませんが、 多かれ少なかれ落ち込みはあると思いますので。

人によってはひどく落ち込んで、周囲を気遣うきもちにもなれず 、 どんよりしている方もたくさんいると思います。 体調も日によって違うので、ひどく辛い日は色々なことが耐えがたく、 良い日にはココロにも少し余裕があったりします。

そこで私の提案なんですが、病気とはまったく関係ない話をして 少なくとも二人が話をしている間は、今の状況を少しでも忘れられるようにしてあげる ってのはどうでしょう。

顔をあわせたときは、その人の今の調子をさらっときいて その後は、世間話でも身の回りの話でも、くだらない笑える話でもなんでもいいんです。 ふさぎこんだ患者のココロに、貴方の言葉で風を通してあげてください。 いつも病院に来るのは無理だという方は手紙、あるいは電子メールを一言でも こまめにいただけるとうれしいものです。 内容はどんなことでも、ひとこと日記でも何でもいいのです。 送ってくれるという行為、がうれしいのです。 「返事は無理しないで。こっちが勝手にどんどん出します」 このような言葉が添えられてあると、患者も調子悪いときに 無理に返事を負担に思うことがないです。

このように書いてくれて、手紙を出し続けてくれた人が何人もいて とても私は励みになりました。 自覚はあまりないかもしれませんが、あなたの言葉、行動、存在が 一通の手紙、一つの言葉が患者にとって、ものすごいパワーになったりするのです。

逆に言われたくない言葉は「元気そうじゃない!」「やせないで、太ったんじゃない?」など。 身体はやせても、薬のため顔がむくむ日もあるんです!! ここら辺は言われて平気な方も多々いるかもしれませんが 表では笑っていても、内心傷ついている人が多いのも事実です。

「がんばれ」。
これは分かれるところだと思いますが とても辛いときに言われると、嫌な人も多いかと思います。要注意です。 まったく気にしない人や、そのまま励みになる人も多い といえば多いかもしれないので、その状況に応じてどうぞ。 私の周囲では「がんばれと言わない派」が圧倒的に多かったです。 「がんばれ」ということばは病人にかける言葉ではないと判断しているのです。 (注:私が勝手に思っているのではなく、本人達からききました^^;) さすが!と思いました。 がんばれと言っている人には悪気はなく、励ましのことばであることはわかっているのですが あまりお薦めしないことばの一つです。

患者側は自分のせいで周りが苦労していることを、ずっと辛く申し訳なく思っています。 そこで、その気持ちが和らぐようなことを言っていただけると、少しだけほっとします。


私的ポイント  病気と関係のない話 手紙



4錠目 わがままになる患者


患者は薬その他の影響、あるいは閉鎖的な状況 動けない状態、特に動けない度に比例して、かなりわがままになります。 肉体的苦痛や精神的疲労の蓄積などにより、 せっかく自分の世話をしてくれている人に その苛立ちをぶつけてしまうこともあると思います。 たまに病院に来る人はともかく 毎日世話、その他で疲れている周囲の人にとっては それが腹立たしくなることは必然ですよね。

私は両方の立場を経験したことがあるので、お世話をしてくれる人には 「どうしてもわがままになってしまうと思う。 それだけは理解していて欲しい。勘弁して。」と前もって話しました。

もちろん患者、その周囲の人たち両者に肉体的・精神的余裕があるときは、 患者はわがままも控えるし周りもイライラして頭にくることもないと思います。 でも実際はそういうときばかりではないです。 患者もひどく辛いときにはわがままな言動が増え、 世話する側の人の疲労のピークなどによって、お互いに辛いときがあると思います。 周囲の方が疲労困憊でイライラしながら患者さんの世話をしても 患者側も辛いし、自分のせいだと申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

周りの方が気持ちにゆとりを保つこと。 休息をしっかりとることが実はとても大事で、 それは世話をされる患者の望むところでもあるです。 互いにとって良いことなのです。


私的ポイント 互いの認識



5錠目 御自分の体調管理


上記にもあるように、実は周囲の人の体調、体力というのはとても大事なのです。 御自分の身体をいたわることは、患者のことをいたわることに等しいのです。 少しでも休息をとると、患者への接し方にも余裕が生まれると思います。

私が周囲の人の側の立場で休みなく病院に通ったときは、 患者やそのほかに対して一切何の感情もわかなくなった時期がありました。 それではいけないという意識はあるのですが、「感情」というものが空っぽになったかんじなのです。 苦しむ患者に付き添い続けることは、精神的にかなりやられます。患者のことを思えば思うほど。 そして、疲労蓄積も重なって抜け殻のようになったのです。 少し病院から離れる日々を送って復帰したときは、きちんと思いやりをもって 丁寧に接することができました。 互いの為にも休息はしっかりとって、気分転換もしっかりした方がいいと思います。

「患者を支える人」を支えるその周辺のサポート体制というのが 非常に重要だと思うのですが、結構ないがしろにされがちですよね。 みんな忙しいのはそうでしょうけど、押し付けがちになっていることが多い気がします。 付き添いが必要な状況の場合に関していえば、 付き添う人が一人や二人の交代でははっきり言って無理だと思います。 体調を崩すことにもなるでしょう。 でも、一人か二人に背負わされているのが現実です。 出来る限り、大変さはみんなで分担したいものです。 非常に難しいところですが、とても大事だと思います。


私的ポイント 休息



6錠目 大人数で長居は控えめに


大部屋に入院される方も多いと思いますが、入院患者は治療もそれぞれ。 症状も具合のよくない日もそれぞれちがいます。 これは私も教訓なのですが、自分が調子良かったり退院時にお部屋に寄った場合 話し声が大きくなってしまいがちです。 しかし、出来るだけ他の患者に配慮するべきと思います。

出来れば大人数で大部屋で長居はさけた方が良いです。 もし大人数でいく場合、自分が見舞う患者さんの調子良ければ、 談話室に行って話すのはどうでしょうか。

時と場合により「患者たち」がみんなで騒いでいるときはあります(^^;)


私的ポイント 周囲への気配り



7錠目 ちょっと良いかもあれこれメモ


□安くて小さいものでいいのでプレゼント
テレビ周りに置いたりします。

□日記的、雑記でいいので手紙  
外界との接点。外の出来事を知ることで、ちょっとした開放感。
もちろん手紙を書いてくれる、という行為自体もこちらのエネルギーになります。

□その人周辺の写真

□ポストカード(きれいな写真) 
ベッドサイドに飾れます。
あらたまった言葉でなくていいので、 ついでに近況でも書いてくれるとうれしいです。

□テレビカード
テレビを観る患者さんにとっては助かります。

□テープやMDその他、音楽関係の編集したものなど

□雑誌や本など、貸してくれると助かります。


私的ポイント 送るという行為



8錠目 避けた方がいいかも、まとめ<NEW!>


これさえ気をつければ、あとは貴方の存在が患者のエネルギー!!

□ 「香水」
声を大にして言いたいです! 吐き気のある時期は、非常につらいです。

□「がんばれ」
という言葉。素直に受け取れない時期があります(笑)。

□白血球低下時の「生花」
菌やウィルスその他、気をつけたいです。

□「生もの」
治療が終わってから、退院してから食べたいです。



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